何となく少しだけ…そんな気持ちで消費者金融への借入れに手を出してしまったという話をよく耳にします。
私の周りにも経験のある人、いまだに借入れと返済を繰り返している人など身近なところでも利用している人の話を聞く機会も度々あります。
ある友人は、消費者金融を長い間利用していてどれくらい借りて、どれくらい返したか把握できないと言っていました。
最近話題の過払いの問題もあるので、一度整理して専門家に相談した方が良いのでは、とアドバイスしたところ、後日無料の法律相談へ行ったそうです。
それまで、ただ単純にお金を借りて、返済日がきたら何とかして返す、時には別の消費者金融から借りて返す…といった自転車操業を続けてきたそうですが、もちろん利子を返すのがやっとで元本は減らない状態でした。
専門家に状況を相談したところ、やはり過払いの可能性があるとのことでした。
それに加えて、このままだと完済は無理だと言うことで、債務整理を勧められました。
その後、ご両親に相談して専門家に依頼、消費者金融への過払い請求と任意整理をして借金を圧縮することに成功しました。
自己破産という道も考えたそうですが、計算し直し、５年ほどで完済できる計画をたてられたそうです。
消費者金融にお金を借りたら、利子が高いのは当たり前、返せない自分が悪いのだと自分を責めていた友人ですが、違法に払い過ぎていた金利があることを知り、精神的にも救われたそうです。
任意整理に関しても、債務者の権利として当然認められており、罪悪感は感じなくても良いのだと個人的には思っています。
もちろん消費者金融に手を出した友人にも責任はあります。
お金が必要になった理由は詳しくは聞いていませんが、返済計画を十分に立てずに安易に借りてしまった感は否めません。
結果、いくつもの業者に手を出して自分自身の借入れ状況も把握できないようになってしまいました。
しかし、違法な金利だと知りながら十分な知識を持たない債務者に貸し付けをしていた消費者金融も悪いのは確かなのです。
最近は過払いの問題が浮き彫りになって社会問題になっていることもあり、大手のまともな消費者金融は法に乗っ取った金利を守るようになりました。
それでもまだまだ悪質な高金利の業者は存在しています。
特に、多重債務者への審査が甘い業者は要注意です。
債務者の不安な心理に付け込むやり方は許すことはできませんが、自分の身を守る為、甘い言葉を鵜呑みにしないように心がけたいものです。
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